自動運転車のニュースを目にすることが増えてきましたね。
いよいよ夢の自動運転車がもうすぐそこまで。ワクワク。
このgoogle社製自動運転車(プロトタイプ)なんて、もはやハンドルもアクセルもブレーキも付いてないんだとか。
ちょっと怖いですが、これからそういうクルマが増えるのかもしれません。
僕はドライビングが大好きです。青春は、全てドライビングに注ぎました。寝ても覚めても「俺は運転上手くなりたい!」そればっかり。勢い余ってフォーミュラカーのレースに挑戦したりもしました。
そんな僕ですが、街中の運転は億劫です。
法定速度+10キロ程度で流れる交通の中で、安全に注意して、眠気を遠ざけつつ目的地まで走る、これは僕にとって苦痛です。
できればだれかに運転してもらいたい。
移動中に運転しなくて済めば、事務仕事を処理できるし、買うだけ買って読んでない本を読み進められるかもしれない。
もし日本中のビジネスマンで自動車で通勤している時間を仕事の処理に活用出来たら、ものすごい生産性の向上ですよ。マズゾエ何某じゃありませんが、「走る事務室」として電話したり、メールしたり、資料を調べたり。朝夕の渋滞で浪費してきた日本人の働く時間を取り戻せます。
自動運転車には凄く期待しています。
さらに、日本が抱える課題のひとつ、「高齢化」への対応としても自動運転車は大きな助けになると思います。
天気が良い日には、自転車通勤で日ごろの運動不足を解消すべく努力しておる僕ですが、
そんな自転車通勤の途中で何回、老人の方が運転する車に轢かれそうになったか。(滝汗)
完全に気付いているだろう、アイコンタクトしたし、顔はこっち向いてるし、大丈夫かな、と思いつつ交差点に差し掛かると、こちら自転車に全く気付かず進入してきて、
「あぶねぇ!!クソ●●ィ!殺す気かぁ!!!」
が何回も。
ああゆうご老人は交通加害者になる前に免許返納すべきです。いや、取り上げろ!!
ですが、ご老人の皆さまから「移動の自由」は奪う訳にいきません。
自動運転車があれば、運転に自信が無くなったおじいさん、おばあさんも孫に会いに気軽に出掛けられます。
旅行にだって行けるし、より質の高い老後を送る事が出来るでしょう。
そんなこんな理由から、僕は「とっとと自動運転の社会実験やって法整備して導入しちゃおうよ」と思っていますが、日本の社会はそんなドラスティックに物事進みません。
自動運転テストコースをつくば市に 経産省方針、16年度中
だそうです。
おそらく経産省とか、国交省のお役人さまは、
「公道テストを許可して、事故でも起きたらどうするんだ!責任取らさせられるやんけ!ガクブル」
という理由から、
「テストコース造って、そこで試験すれば良いよね」
という事になったのだと推測させていただきました。
もう残念過ぎて言葉ありません。
誰もリスクを取らない社会に進歩はありません。
そもそも、自動運転と言っても、試験中はシステムの誤作動や故障に備えて、プロのテストドライバーが運転席に座って備えれば良いじゃないですか。
事故したら運転席に座っている人の責任。
しかも34億円を使って造るテストコースで、日本中の道を全て再現できる訳がありません。
繁華街の一方通行、右から左から合流してくる首都高、田んぼの中の田舎道、急峻な峠道などなど。
次世代の自動車メーカーの主戦場はEVと自動運転車だと予測しますが、
お上がこれでは、日本メーカーの苦戦が予想されます。
こんなニュースも入ってきました。
どうもGoogleは自動運転車の提携先として日本メーカーを狙っていたそうですが、
日本メーカーは、Googleと提携する事で、次世代自動車のコア技術をGoogleに独占される事を警戒して、組まなかったのだとか。
僕もそう思います。
まだまだ開発の余地だらけの自動運転技術の領域は、いろんなメーカーが独自に研究して、その中で淘汰されて生き残った技術を標準化すれば良いと思います。
今の段階で、変に「選択と集中」すると間違いが正されないまま進むリスクがあります。
今は多様なアイデアを出し合って競争する時期です。
ダメなモノは淘汰されます。
で、GoogleがFIATと提携。
このニュースについてコメンテーターが、いつもの「バスに乗り遅れるな」論で、
「せっかく日本メーカーはGoogleと組むチャンスが有ったのに、逃した。」
みたいな事を仰っていましたが、僕は全く逆で、
「Google、やっちまったね」
と思いました。
FIATもクライスラーも世界的な大手メーカーですが、量産車の品質は、日本車に遠く及びません。
ウチのお客様には、
「新車保証があるウチは乗るのもアリだけど、保証が切れた瞬間から安全ピン抜いた手榴弾みたいなモノですよ。それでも良ければお乗りください。カッコ良いクルマは確かに多いですし。」
とお話しております。
なので、どんなにGoogleが高度に安全な自動運転システムを開発しても、車体がアレですから、それほどシェア拡大する事は無いでしょう。
ここはやはり日本車の出番です。
ぜひ日本メーカーには、自動運転車の分野でも頑張って欲しいです。
期待しております。
で、モーターレーシングの話は?
また次回にします。
フヂイ エンヂニアリング