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Channel: フヂイ エンヂニアリングの 自動車造りな日々
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鈴鹿クラブマン300km耐久レースの布陣

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ちなみに、今回の耐久レースのフヂエン レーシングの布陣は、
74号車 米川&木下
874号車 上杉&文屋
...
で行きます!
もともと、文屋君がドコまで米川君に肉薄できるのか?が興味あったので、74号車は、米川&文屋の組み合わせで行こうと思っていたのですが、
 
木下君が、
「俺と米川君が組んだら、勝てますよ。(ニヤリ)」
と、何を根拠に言っているのかサッパリわからない自信で断言しましたので、根拠なく自信溢れるおバカさんは嫌いじゃないし、こういう布陣になりました。
 
でも、断言した以上は勝ってもらいます。
もし、木下君がクラッシュorスピンorペナルティなど下手打って優勝出来なかったら、レース後は断髪式やります。工具箱にバリカン忍ばせておきます。(笑)
 
 

XWHEEL TV

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この度、縁あって、ベトナムの大手クルマ&バイクwebマガジン
XWHEEL TV
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とフヂエン レーシングは、協力関係を結ぶ事になりました。
今後、フヂエンレーシングの活動をXWHEEL TVを通してベトナムのクルマ好き、バイク好きな皆さまにご紹介頂く事になります。
さっそく、フヂエンのVITA2台にXWHEEL TVのロゴステッカーを貼り付けて次のクラブマン耐久レースに挑みます。
ベトナムはまだ本格的なモータースポーツイベントは始まっていませんが、F1やMOTO GPの人気は高く、関心は強いので、鈴鹿のレースを通じて、日本のモータースポーツの素晴らしさを紹介して行きたいです。
 
XWHEEL TVウェブサイト

燃料電池車のハナシ

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燃料電池車?
水素ステーションなんてドコにあんのよ?
無理無理!
と思っていたのですが、トヨタの燃料電池車の発表会を一通り見て、少し考え変わりました。
 
僕の想像の範囲のさらに先行ってましたね。
国との協力関係の中で、水素供給システムのインフラの拡充を進めつつ、燃料電池車の普及を進める、という戦略です。
これなら20年後、30年後に、燃料電池車が既存内燃機関、既存EVに伍する以上の乗りものになる可能性を感じます。
 
燃料電池車は、平たく言えば電気自動車なんですが、バッテリーにあたる部分が、リチウムイオン電池とかニッケル水素電池ではなく、
水素と酸素の化学反応の際に発生する電気を取り出して使用する仕組みの電池、燃料電池が既存のバッテリーとの違いです。
水素は高圧タンクに貯蔵する事で、リチウムイオンよりも遥かに高いエネルギー密度で蓄え、運ぶ事ができるので、その航続距離の長さが最大の武器です。
 
現在、電気自動車の主力電池であるリチウムイオン電池はおおよそ1年に5%の割合で効率化しています。
10年経ったら1.5倍になる計算です。
これはこれでスゴイのですが、
例えば、日産のリーフが、航続距離150kmとして(実航続距離はもっと短いという声も多くありますが)、それが10年後に220kmになったところで、既存の内燃機関車には遥か及ばない性能です。
 
なので、とりあえずのところ、電気自動車は、小型コミューター等の半径30km圏内の「お使い用乗りモノ」でしか使えない実力なのです。
 
また、僕みたいな人間が「電気自動車で死ぬほど速いレーシングカー作りたい!」と思っても、バッテリー性能がリストリクターになってしまって、実現度低いのが現状です。
 
という、現在の電気自動車の最大のネガティブである「航続距離」をクリアできる可能性を持っているのが、燃料電池車なワケです。
トヨタという巨大企業、そして日本という先進国が力を合わせてこそ、出来る計画だと思います。
ぜひ実現して頂きたい。
 
また、ネット界隈の発言を見ていると、燃料電池車に否定的な意見も見られますが、僕は、
 
既存のバッテリー技術に時間とカネを投入するのか?
これまた燃料電池に投入するのか?
 
2つに1つの選択肢じゃなくて良いと思うのです。
20年先の技術発展は、予想したところで、誰も確約出来ませんから、どちらか一方にまっしぐらに突き進むのではなく、ある程度の多様性を持って、可能性のある技術を試してみるのは良い事です。
特に、トヨタのように技術力と資金力の双方を持っている企業なら、出来ます!
 
フヂエンの場合、そんな事できません。
「これなら出来る!」という技術に的を絞って丁半博打するしかありません。
外したら、フヂエンもろとも消えるハメになります。(滝汗)
 
なので、こういう夢のある試み、ぜひ頑張って頂きたいですね。
 
 
余談ですが、今、作っている電気バイクを燃料電池バイクに出来ないかなぁ?と思って検索したら、
台湾のメーカーが既に商品化しているみたいです。(中国語判らないので、間違っていたらごめんなさい)
台湾、あなどれない・・・・。

いよいよ今週末は300km耐久レースです。

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いよいよ今週末は、鈴鹿クラブマン耐久レースです。
フヂエンレーシングでは、ドライバーオーディションしたり、いろいろとバタバタと準備に忙しかったので、あっという間の準備期間でした。
クラブマンの耐久レースは、RSやシビックなど他のカテゴリーとVITAが混走で戦う事になります。
その中でもVITAは、全エントリーの半数、21台の参加です。過半数ですね。
マシンコンセプトと、その価格のリーズナブルさから、徐々にユーザー拡大していますね。
最近の日本のレースシーンで、コンストラクターが製造したマシンでこれだけユーザー拡大に成功しているのは、唯一VITAだけなので、素晴らしい成功ですね。
 
フヂエンからは、#74と#874の2台がエントリー。
#74は、おなじみ米川 直宏選手と鈴木 啓太選手が乗ります。
米川選手の相棒には、木下選手が決まっていたのですが、お仕事の都合で乗れなくなってしまったので、
急遽、鈴木選手にピンチヒッターをお願いしました。
鈴木選手は、グランツーリスモオーディションで最終選抜に残っていたものの、惜しくも選抜からもれてしまったのですが、この機会にアピールして次なるチャンスを掴んで飛躍して欲しいですね。
 
と思いつつ29日の練習走行では、2分28秒5、という季節外れな好タイムを記録し、セッショントップタイム。
僕も「そんなワケないやろ~」と手動計測ミスだと思っていたら、データロガーで確認したら間違いなかった。(汗)
 
最近、成長著しい米川選手と、走りにどん欲でストイックな鈴木選手のコンビは、期待できます!
お楽しみに。
 
米川 直宏選手
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鈴木 啓太選手
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#874は、オーディション選抜の文屋 善貴選手と自動車部品メーカーでテストドライバーを務める上杉 祥之選手のコンビ。
文屋選手は抜群の習熟の速さはさすがですね、数回の練習でVITAを乗りこなしつつあります。レース運びの面では未知数ですが、大いに期待できます。
上杉選手は、さすがテストドライバー、センサーが精密です。ステアリングの動かす量に対してのマシン、タイヤの反応に対して、非常に細かいコメントが出てくるので、さすがやなぁ、と感嘆しております。
 
文屋 善貴選手
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上杉 祥之選手
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この4名のドライバーに加え、ドライビングコーチ1名、メカニック3名、レースクィーン2名、ヘルパー10名の約20名の大所帯でレースを戦います。
ピットは5~6番ピットです。
ぜひ遊びにいらしてください。
お待ちしております。
 
 
フヂイ エンヂニアリング

鈴鹿クラブマン300km耐久レース レースレポート

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300km耐久レースが終わりました。
期待膨らませて挑んだのですが、勝利の女神にそっぽ向かれてしまいましたね。(汗)
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74号車は鈴木 啓太選手のドライブでスタートを切りましたが、混戦の中で接触してしまい、リアセクションに大きなダメージを負ってしまいました。
その後ピットインして応急措置したものの、約2分失ったのと、修理作業を伴うピットインは義務ピットイン回数3回にカウントされないので、他よりも1回多くピットインする事になり、勝負権を失いました。
オンボード映像を確認すると、注意深く走れば防げた部分もある接触だったので、鈴木選手のレース経験の不足していた部分がネガティブに出てしまった様です。
速く走るのと、レースで強く走るのはまた違うんだなぁ。
とはいえ、オンボード映像で見た、ブレーキングで絶妙にマシンの角度をコントロールする能力は天性のモノを感じさせます。
磨けば光る!、今はまだ表面ザラザラだけど。
昨晩は本人もかなり落ち込んでいて、ため息で呼吸しているような状況(笑)だったので、晩御飯を一緒に出掛けて、オンボード見ながら、「こういうシチュエーションで何を考えていた?」「ここはどうするべきだと思う?」と反省&次の課題を提案しました。
鈴木選手は、現在22歳、ミニサーキットで速さを磨き、グランツーリスモで次点合格という事で、今回助っ人参戦に至った訳ですが、速さはあります。かなり持ってる部類に入ります。
 
でも、レースの走り方を全く知らなかった。(汗)
レースって外から見てると、ただ坦々と速く走っているだけに見えますが、実はペース配分や、押したり引いたり、そりゃあもう精神戦なのです。
あと、スプリントと耐久では走り方を変えてくるのがアタリマエ。
カートを卒業してきた若者たちは、このあたりはある程度経験してきているので、4輪でもある程度戦える訳ですが、ゲームや走り屋から4輪レースに上がると、レースの走り方の面でまず壁に当たりますね。
 
これからじっくり教え込む事にします。
レースの走り方は、別にVITAじゃなくても勉強できるので、レンタルカート耐久でもテーマを持って走ればしっかりと身に付きますし、KT100のレースに出てみるのも良いでしょう。
せっかく才能を持っているのですから、急がずじっくり取り組んでもらいます。
 
米川選手は、持ち味のハイアベレージの連続走行と、レースでの強さを発揮する前にマシンが破損して帰って来た(滝汗)ので、アピールする機会を若干逸した感があります。
逆に言うと、「予選ポジションよりも上げて帰って来る」が当たり前になっている米川選手のレースでの強さが浮き彫りになりましたね。
当たっても軽くカウル割る程度で、本体にダメージ及ぼす事は殆どありません。
今後、他のレースでも能力を試してみたいドライバーですね。
 
 
 
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874号車は、週末通じてマシンの速さ、特にストレートスピードに苦しみました。
ロガーデータを見てみると、74号車に比べてかなり遅い。ピークで10km/h差ある事も。
もちろん、コーナーのボトムスピードでも74号車に差をつけられているのも原因ですので、一概にエンジンだけのせいとは言えません。ですが、速くないのは事実。
エアフロ、ノックセンサ、VVT-I、いろいろやってみましたが、改善せず。
エンジン以外の部位に原因あるのかもしれません。
次レースまでに対策します。
 
オーディション選抜ドライバーの文屋選手は、コース上でも安定していましたし、レース中も常に冷静に最善を尽くす走りを見せてくれました。
予選ポジションが下位だったので、目立たなかったのですが、きっちりとレースではポジションアップしてゴールしました。
これから経験を積むことで強いドライバーになりそうです。期待できます!
 
最後に、上杉選手。この週末、もっとも戦っていたのが上杉選手でした。
主に自分との戦い。
職業柄?なのか、(上杉選手は自動車部品メーカーのテストドライバー)、どうしても安全率を大きく取ってしまう。だから、なかなかタイムが伸びない。
耐久レースなので、安定性は大切ですが、ベースペースがそこそこ速くないと戦えない。
速さと安定性、この二律背反のテーマを追求していく事は、彼の職業面でもメリットあるでしょうから、後半戦じっくり取り組んでもらいます。
 
という訳、今年の夏の耐久レースが終わりました。
というのはウソ!
 
8月にK4GP富士1000km耐久に出ます!
マシンはアルト快速通学仕様です。
全く戦闘力の足りないマシンですが、燃費は最高!なのでコーナーのボトムスピードを上げて走る練習にはちょうど良さそうです。
僕も久しぶりに乗ろうと思います。
乗ってみたい方おられましたら、お気軽にお声かけください。
楽しいですよ!
 
 
今回のレースで、総勢20名を超える仲間がフヂエンレーシングのピットに集まってくれました。
女性陣はガルパンの衣装で登場!までしてくれて、盛り上げてくれました。
また、ニコニコ動画での生中継もやってくれました。
素晴らしい仲間とレースできた事に心から感謝します。
良いリザルトでお返ししようと試みましたがチカラ及ばず、申し訳ないです。
次回は8月にスプリントレースです。
#74は米川選手
#874は上杉選手
の布陣で戦います。
結果でお返ししますので、またぜひピットに遊びに来てくださいね!
お待ちしております。
 
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フヂイ エンヂニアリング

夏はまだまだこれから!

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8耐が終わると、まだ7月なのに、僕の住む街は、
なんだかバーンナウト(燃え尽き症候群)したような雰囲気に包まれます。
今朝の気温の低さと爽やかさは、夏の終わりを知らせるような、それは勘違いなのだけど、それだけ8耐は僕らにとって大きなイベントなのであります。

だがしかし!
フヂエンレーシングの夏はまだまだ続くのであります!
大好きなK4GPの1000㎞耐久レースが近付いてきました。
M01に残された唯一の活躍の場?となっているK4GPですが、今年はアルトでの参戦です。
M01をアップデートして燃費改善して上位入賞を!とか言っていたのですが、大幅な改造を伴うアップデートな為、
「フレームから作り変えたほうが早いんじゃね?」
「にしても、プログラムとか作ってたら、絶対に間に合わんよね。」
とか言っている間にK4GPの季節が来てしまったのでした。

むむむ、M01は間に合わんけど、レースは出たい、どうしよう?
と悩んでいたところ、2011年にK4GP初参戦した際に製作したアルトが現在、近所の大学生君に嫁入りして通学&峠走りに大活躍しているのを思い出して、すぐに電話して、
「K4GP、一緒に出ない?クルマはいっぱいアップデートしてあげるからさ、でも、ひっくり返して全損しちゃったらゴメン。」
って誘ったら快諾してくれて、参戦の運びに。
ありがとうね!

さて、エントリーリストが発表になりました。
さすがK4GP事務局、正しく「フヂエン」と表記頂いております。(笑)
140台近いエントリーを処理するのに、今まで一度も誤表記が無い!素晴らしい!!

http://www2s.biglobe.ne.jp/~madhouse/pdf/1408/201408-1000class.pdf

僕らの通学アルト(&デート)アルトは、GP-2クラスでの参戦です。
NAの660ccエンジンのクラスです。
ライバルはホンダのトゥデイ、ビートです。
というか、ラップタイム的にはトゥデイに敵うワケありません。
ですが、K4GPは、
「お金と時間を注ぎ込んでクルマを作ってきた人たちが、勝たせてもらえない」レースなのです。
なんじゃそれ?と思うでしょ。

だって、もうレースの2週間前なのに、K4GPは燃費レースなのに、
肝心の使用燃料量が発表されていないんです。(爆)

もちろん、事務局が後手後手で発表が遅れてるんじゃなくて、
事前に発表してしまうと、みんな、エンジンをそれに合わせて、空燃比絞りまくって、お金と時間かけて、けど速いエンジンを作ってきます。
それはそれで楽しい事なのだけど、日本人は得てして技術競争をエスカレートさせてイベントを壊す、を繰り返してきましたから(笑)、
「使用燃料量は直前に発表するけど、頑張ってね」(笑)というのが恒例になり、K4GPの楽しさは維持されています。

というワケで、各チームの車両製作担当者はドキドキしながら、直前の発表を待つのであります。
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ウチのアルトは、速さはありませんが、クルージングでの燃費はゆうに20Km/Lを超えてくる素晴らしいエコなエンジンですから、おそらく燃費が厳しい方向にレギュレーションが変更された場合も、問題なく走り切る事が出来るでしょう。
逆に、使用燃料量がたっぷり!なレギュレーションになると、どんだけ踏んでもトゥデイのエンジンには到底敵いませんから、万事休す。

さぁ、どっちだ!


まぁ、どっちでもいいよ。
どっちにしてもK4GPは楽しいから!


フヂイ エンヂニアリング
http://fujii-engineering.com/

AE86の板金修理とオールペイント

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最近、Facebookやブログのネタと言えば、もっぱらレースで、最早多くの方が、
「フヂエンってレースメンテナンスガレージでしょ」
というご理解を頂いているように感じる今日この頃。
 
いやいやいや、違います!
フヂエンはもともと板金塗装屋からスタートして、その後、一般車のメンテナンスもやるようになって、レース好きが高じて、レース「」やるようになったワケでして、決してレース専業の工場ではありません。
最近はEVの開発もやっていますから、いったいウチは何屋なんでしょうかね?(笑)
 
と、いうワケで、フヂエンはこんなお仕事もやってますよ!シリーズ第一弾!
 
AE86の修理&オールペイント!!」
 
AE86とドリフトをこよなく愛するマエダ君、彼は、紹介でフヂエンの存在を知り、
ホームページを見てみると、AE86でレース用車両を製作したり、エンジンをミッドシップ化したり、
「このお店はAE86フリークに違いない!」
とご自身の愛車AE86を預けてみよう、と思うに至ったそうであります。
 
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むむむ、そうか、うん、僕は確かにAE86は好きだけど、フリークって程じゃないなぁ。
学生時代、たくさんのAE86(たぶん11台くらい、5年間で)と過ごして、峠道を走り回って、そりゃあもう、
 
青春の象徴
 
みたいな存在であります。
そして、青春の象徴のままに、いくつかの甘酸っぱい思い出と一緒に、アルバムの1ページとして、押し入れの奥にしまって置こうと思っていたのですが、これまた学生時代の悪友ナオキの転勤を機に、彼の愛車AE86を預かってメンテする事になって、それを僕の不注意で燃やしてしまって、「絶対に直すぞ!」というところから、板金屋通いするようになって、板金塗装が面白くなっちゃって、「じゃあ俺、板金屋になります!」と転職、そして、勤め人のままじゃ、自分の理想のクルマ(その後、製作したM01)は作れん!独立じゃ!
で、フヂエン創業、に至る経緯の中で、やっぱり傍にAE86があったワケで、もうドコまで行っても僕はAE86と離れられないんだろうなぁ。
でも、そんなにフリークってワケじゃないんだなぁ・・・。
 
という様な話を正直にLOVEAE86のマエダ君に告白した時の、なんとも悲しそうな表情、忘れられません。ゴメンね、嘘が下手だから、全て正直に言って、傷つけるタイプかも、僕。
 
でもまぁ、そこいらのクルマ屋なんてメじゃねぇくらいにAE86は詳しいし、AE86を溺愛してるワケじゃないから、イイとこも悪いとこも客観視できるし、うん、きっと希望通りのクルマ作れるかもしれないね、って事で引き受けさせて頂きました。
 
 
入ってきた時の状態は、サーキットでのドリフト中にコースアウトしてクラッシュ、右フロントと右リアがグッチャリ。

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あいたたた~~、ですが、まぁ板金屋ならこれくらいは朝飯前ですよ。
と思ったら、純正パーツの欠品多数!いちばん痛かったのが、リヤフェンダーのパネル。
リアフェンダーからバックパネルにかけて、鉄板が折れた状態で潰れてる。
う~ん、これは裏から叩いて直せるレベルじゃないなぁ、けど新品パネルが欠品て事になると、どうしよう!?
 
実は僕、レーシングカー作りにハマる前は、240Zに乗ってた時期があって、安月給の板金屋見習いが買える240Zなんて、そりゃあもう程度サイアクなボロボロだった物ですから、自分で鉄板叩いてパネル成形して溶接、みたいな修理を繰り返していたんです、でもこういう技術は、もう僕の前の前の世代で継承が途切れていて、誰にも教えて貰えないから、オールドタイマー別冊「八武崎名人の板金テクニック」を見ながら夜な夜な試行錯誤したもんでした。
ハンマーとタガネ、パーナーを駆使して、伸ばしたり、絞ったり。
気分は完全に湾岸ミッドナイトの高木、であります。(笑)
 
で、そういう遊びの積み重ねが思わぬところで生きるもので、マエダ君のAE86のリアフェンダーパネルが欠品でも、
 
じゃあ、作ってしまえばいいじゃん!
 
となるワケです。
 
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果てしなく手間の掛かる作業なので、正直に言って、ビジネスにはなりませんが、せっかくフヂエンにクルマ預けてくれたんだから、「良かった!」と思ってもらいたいじゃないですか、そう考えるとハンマーを持つ手に力も入るし、溶接機のアンペアも上げたくなりますよ!(そして穴が開く)
そして、フェンダーもマエダ君のコダワリの
叩き出し&延長溶接製作
 
です。
彼の希望の形になるように、何度も打ち合わせして、イメージ作って、試行錯誤したイッピンです。
車高短だし、ツライチなので、指がぎりぎり入るかどうか?の狭いクリアランスで作るのは難しかったですね。
 
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オールペイントの色も、何度か相談を重ねて、パール入りの優しいイメージの緑にしました。
これが意外と好評だったそうで、マエダ君も気に入ってくれているので、良かった良かった。
 
色とかカタチというのは、言葉で表現するのが難しいので、こういう依頼の場合、納車の時までオーナーさんに気に入ってもらえるかな?とドキドキするもんです。
 
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その後、このAE86はモーターランド鈴鹿を中心にドリフトで元気に走っています。
「ぜひ横乗せてね~」って話してましたが、なかなかタイミング合わず乗れてません。
彼の走りをビデオで見ましたが、なかなか凄いんですよ、ターンインで一瞬で横向けて、「それスピンするだろ!」というアングルとスピードで流して行く。
僕らが峠でサイドブレーキ引いていたレベルとは別次元ですね。
ぜひ乗せていただきたいですね!
 

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フヂイ エンヂニアリング


岡山国際2時間耐久レース(VITA)

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10月に入り、すっかり秋らしく涼しい日が増えてきて、季節の移り変わりの早さに毎度のごとく「少年老い易く・・・」てな事を思うのですが、未だに半袖短パンで季節の変化に抵抗しております。(笑)
 
さて、先週末、岡山国際サーキットにて開催された「チャレンジカップ2時間耐久レース」に参戦してきました。
今回は、もてぎのJOY耐で出会ってから、VITAレースでもご一緒している「APRORTS」の三村さんとのジョイントチームでの参戦です。
APRORTS」さんは、JOY耐、TSサニー、そしてVITAなど、様々なカテゴリーに参戦しているチームで、三村さんの強い求心力でしっかりとまとまっている強いチームです。フヂエンレーシングからは、米川君がドライバーとして、僕が監督として参加させて頂きました。
 
予選は総合7位、クラス3位で無難にこなして、
120分の決勝では、ハイペースでアベレージを維持できる三村・米川の両ドライバーの能力を生かして上位進出を狙う作戦で挑みました。
スタートは米川君。彼は若いですがカート歴は長いので、耐久レースのローリング方式のスタートは慣れたもんです。
 
スタート後の数周でクラス2位に上がり、その後、順調にラップを重ねて、三村さんにバトンタッチ。
今回のチームはピットワークも非常にスムースでした。
VITAはもともと耐久向けに製作されたマシンじゃないので、一気にガソリンを入れようとすると抜けようとする空気が行き場を失って「ゴボゴボッ!」と吹き返してくるのです。なので、なかなか難しい給油作業ですが、素晴らしい仕事ぶりでこなしてくれました。
 
2ndスティントの三村さんもハイアベレージで走行しクラストップに浮上。
ここまではほぼ作戦通り。
スティントの後半に差し掛かったところで、AE86がブローして2コーナーを中心にオイルが出てSC(セーフティーカー)が入りました。
このタイミングですかさずピットイン。
ここでも素晴らしいピットワークで給油をこなして、ドライバーも米川君に交代。
 
コースインしてからモニターを見ると、
「あれ?総合1位?」(汗)
N186VITAよりも3秒くらいラップタイムが速いので、上位は86が独占状態だったのですが、ウチのVITAが総合トップの表示。
どうやら、SC導入とピットインのタイミングが絶妙だったようで、上手く行きました。
よっしゃ、このままトップで終わるぞ!
とピットは色めき立ちましたが、SC解除と共に8613秒のペースで追い上げてくる。9秒の差が、6秒になり、そして3秒・・・。
米川君も必至に逃げますが、スリックタイヤの86には敵いません。
なすすべなく2位にドロップ。
しかし、もともと狙っていたのは総合じゃなくてクラス優勝!
まだまだクラスでは独走のトップですから、大丈夫!!
 
このまま総合の順位にこだわってリスク犯しても意味無し!
152秒くらいにペース落とさせよう!」
とサインを出そうとしたトコロ、VITAがストレートに戻って来ない。
 
何ぃ~~!
マシントラブルか?
アクシデントか?
モニターをチェック!何も映らない。
 
上位のマシンが1台、また1台とストレートを駆け抜けていきます。
しばらくして、ウチのマシンがストレートに戻ってきました。
「あれ?壊れたワケじゃないのね?」
場内放送によると、2コーナーでスピンしてバンカーストップ、脱出するのに時間が掛かっていた模様。
2コーナーかぁ、オイルに乗ったか・・・。
 
その後、追撃しましたが届かず、総合7位、クラス2位で完走しました。
 
万事順調に進んでいましたが、ほんの小さなトコロに魔物が隠れていました。
普段、殆どコースアウトしない米川君がスピンだなんて珍しい。
 
チェッカー後、戻ってきた米川君を皆で迎えました。
三村さんをはじめ、チームの皆は、残念だったけど、これもレース。反省すべきは反省し、次に生かそう!と笑顔で迎えようとしました。
が、本人はそうは行かない様子で、いつまで経ってもヘルメットを脱ぎません。
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中は、悔しい気持ちと申し訳ない気持ちでグシャグシャになっている事は容易に想像できます。
小さい声で「すみません」。
2位に入って謝るヤツがあるか!(笑)
まぁええから、表彰台行っておいで!


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という事で、APRORTSさんとのジョイント第一回の耐久レースは、
上がったり下がったり、狙った通りだったりイレギュラーあったり、楽しく経験させて頂きました。
米川君もきっとこの経験を糧に、より強いドライバーになる事でしょう。
 
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で、さっそくこの経験を生かすべく、今週末(1019日)は、鈴鹿クラブマン第6戦(西コース)です。
フヂエンレーシングからは、#74米川選手、#874上杉選手の布陣で行きます。
米川選手が狙うのはもちろん、初優勝、
上杉選手は初スプリントなので、予選~決勝をより上位で無事に乗り切る事を目指します。
ご期待ください。
 
 
今回の岡山国際2時間耐久レース参戦のチャンスをくださいました、APRORTSの三村さん、チームメンバーの皆さん、素晴らしい経験をありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。
 
 
 
 フヂイ エンヂニアリング
 

2014鈴鹿クラブマン第6戦 米川直宏初優勝!

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編集に1週間掛かりました。

何度も繰り返してお気に入りシーンを見るもんだから作業が進まない!(笑)

今回、初優勝を果たした米川 直宏選手、2013年シーズンの後半の頃には、速さもあったし、もうちょっとで優勝できるかも、という位置にはいたのですが、もうちょっとの「何か」が大きかった。

なかなか勝てないし、モヤモヤしながら2014年後半戦に差し掛かった頃、
「岡山の2時間耐久出てみようよ!」
というお誘いをAPRORTSの三村さんから頂き、出てみた事が大きかった。
全くセッティング方向の異なるマシンを学ぶ機会を得て、それを学び取って、さらにタイムも出せる、という事が自信にもなり、ドライビングテクニックの引き出しがいくつも増えました。

岡山のレースは残念な結果ではありましたが、得たものは大きかった。
若いドライバーに、いろんなクルマを経験させるのは大切な事ですね。
チャンスを頂きましたAPRORTSさん、ありがとうございました。


僕自身も、APRORTSのマシンでの経験で、タイヤ(DIREZZA Z2 STARSPEC)への理解が深まって、エンジニアリングの幅が広くなりました。
VITAはまだ速く出来ます。
アイデアはいくつか持っているので、これからが楽しみです。

さて、記念すべき初優勝レース、ご覧下さい!











フヂイ エンヂニアリング

フヂエンが作るEV 第一弾! 電動バイク

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最近はレースばっかりやっているように見えなくもないフヂエンですが、
実はこっそりとEVの開発は進めております。

電動バイク、特に電動スクーターは、日本市場にも沢山あって、どれもこれも性能的、価格的に既存の内燃機関スクーターに伍するものではなく、すっかり淘汰というか、忘れ去られた気配です。
もう「ダメ」の烙印を押された感のある業界に飛び込んで行くんだから、相変わらず僕はアホですね。

とは言え、根拠なく特攻していくワケでは有りません、幾多の失敗を経て、多少は賢くなった(はず)。
僕らのEVは既存のEVとは一味もふた味も違うのです。
同じバッテリー容量なら、確実に僕らのバイクのほうが航続距離が延びます。
パワーを上げる事も出来ます。

技術的な詳しい内容は、まだご紹介出来ません。
現在、寝食を忘れて製作しているプロトタイプ初号機を、11月14日&15日に四日市ドームにて開催される

みえリーディング産業展

に出展します。
2日間、僕はバイクの傍におりますので、ぜひご興味ある方は遊びに来てください。
お待ちしております。

フヂイ エンヂニアリング

みえリーディング産業展

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2日目。
今日もいろんな方と出会って、レースの話、EVの話、盛り上がりたいと思います。

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連日、ほぼ徹夜で完成させたEVバイクはコレ!

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大洗にフヂエンVITA

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よく知らないのですが、茨城の大洗という街は戦車に縁が深いらしく、先週末、日本中から戦車バカが集うイベントが催されたそうです。

うちのバカも遠路はるばる戦車痛レーシングカーを展示しに行ってました。

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サーキットでは決して見られない幸せそうな写真。

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という訳で明日は最終戦の予選です。
頑張ります!

2015年、スーパー耐久にフェアレディZで参戦します!

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フヂイエンヂニアリング㈱は、2015年スーパー耐久レースにシリーズ参戦を目指し新たなチームを結成しました。
チーム名は「APRORTS・フヂエンレーシング

数々の耐久レースに参戦してきたAPRORTSと、フヂイエンヂニアリングが強力なタッグを組んでの新チーム結成となります。
チームのテーマは、「モータースポーツを愛する若者にチャンスを!」と「持続可能なレース活動」。

モータースポーツを愛する若者にチャンスを!
2013
年、2014年の鈴鹿クラブマンレースで経験を積み、2014年第6戦で初優勝を遂げた米川選手を、よりパワフルな車両、より大きな舞台で鍛え上げよう!という抜擢です。
今後もAPRORTS・フヂエンレーシングは、鈴鹿クラブマンのVITAレース等で頑張る若手ドライバーに、積極的にチャンスを与える「夢のあるレーシングチーム」目指していきます。

持続可能なレース活動
多くのアマチュアレーサーは、自力でレース活動費を捻出しレースに参戦しています。

但し、一般的な20代、30代の収入では、本格的なレース活動は難しいのも現実です。
全てのモータースポーツは、本格的にやらないと本当の実力を養う事が出来ません。

 

APRORTS・フヂエンレーシングもその答えを持っているワケではありませんが、あらゆる無駄を排除し、よりストイックにより効率的にレースに集中する「質実剛健」なチーム作りをする事で「ドライバー、エンジニア、メカニック、そしてチームが共に成長し、共にヒストリーを作り、身の丈に合ったレース活動を継続して行く事」をテーマに幅広く支援します。

 

2015年シーズン、私達にとってかなり大きな挑戦となるスーパー耐久のステージ。

大小様々な課題を乗り越えながらの戦いとなりますが、ドライバー、エンジニア、メカニックの皆の能力を結集して1台のマシンを共に走らせ、そしてゴールする、最高の瞬間を共有出来る様にチーム一丸と成って頑張ります。

ご期待下さい。

チーム代表 藤井 充

 

APRORTS・フヂエンレーシング」
A
ドライバー  米川 直宏
B
ドライバー  三村 晃市
C
ドライバー  TBN

Dドライバー  TBN
マシン     フェアレディZ Z33 NISMO




マシンカラーリングは変更します。
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受験生みたいな正月の過ごし方

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あけましておめでとうございます。
皆様、今年もよろしくお願いいたします。
確か、3年くらい前の正月だったと思いますが、
「もうウンザリだ!レースなんて辞めだ!終了!撤収!」
と神に誓ったのでした。
それから、フヂエンはどんどんとレース色が濃くなって、最早半分以上レース屋さんの様相を呈しているのであります。(汗)
嫌だ厭だと言いながら、どんどん深みにハマって行く、アンコントローラブルな人生の苦さを噛みしめているワケですが、昨年のレース活動は、大嫌いなレースが、「そんなに悪くないな」と思わせてくれる1年でした。
3年前に、知人に紹介されてフヂエンにやってきたカート少年(仮名 ヨネくん)。彼は、全日本カートを戦っていたが、本格的な4輪レースに挑戦したいと言う。
しかし、当時の彼は伏し目がちで、レースやりたいと言う割には自己主張が弱く、頼りない。
そのころの僕は、色々な出来事に意気消沈していて、本気でレース活動を全て辞めようと考えていた時期でした。
しかし、彼はウチでレースをやりたい!と言ってくれたので、
「じゃあもう一度だけ頑張ってみっか!」
と重い腰を上げて鈴鹿クラブマンレースのVITAレースに参戦する事に決めました。
それからの2年間、走っては修正、悩んでは修正、たまに修理、負けて、負けて、やっと勝って、な戦いでした。
その過程で、伏し目がちだった彼は、しっかりと相手の目を見て話すようになり、自分の考えている事を相手に伝える技術と自信を身につけました。
自分のやりたい事を下手くそながらもアピール出来るようになってきた彼は今年、スーパー耐久のシートを得ました。
彼の為に、たくさんの大人が東奔西走(右往左往?)した結果です。
前提条件として、運転技術の伸び代がかなり有りそうだぞ、という事もありますが、3年前の彼では、この展開は無理でした。
レースを通じて彼が人間として成長した証です。
この出来事がじわじわと嬉しくて、心の底ではまだ「レースなんて最低だ!」と思っていますが、心の何処かで「レースってそんなに悪くないよね」と思い始めております。
という事で、彼と共にマリアナ海溝よりも深い「レースの深み」に全力でハマりに行くことになりました。
「毒を食らわば皿まで」
行くとことまで行きます!
目標は海外耐久レースだ!行くぞ!
というワケで、大晦日も元旦も関係なく、自宅のPCの前で、計画練ったり、企画書書いたり、であります。
受験生みたいな正月にいい加減ウンザリしてきたので、今日から嫁さんの実家が有る西宮に移動して、西宮神社(えびすさん)にお参りして、おせち頂いて、正月気分を味わってきます。
では、今年も宜しくお願いいたします。

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S耐プロジェクト Z33シェイクダウンテスト

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いよいよ始まりましたよ、僕らのS耐プロジェクト。
「APRPRTSフヂエンレーシング」のZ33シェイクダウンテストを1月24日、25日の2日間行いました。

神奈川のB-MAX ENGINEERINGで製作され運用されてきたこのZ33、事前の予想通り、非常に良好なコンディションで、ポテンシャルも高い事が確認できました。
型落ちとは言え、Z33は非常に素性の優れた名車ですし、このコンディションなら間違いなくトップ争い出来るでしょう。
あとは僕らエンジニアリングサイドの速やかな理解(マシン・レース・タイヤへの理解)と、ドライバーの習熟に掛かって来ます。
A、B、Cドライバーの3名ともにこの2日間のタイムは2分22秒。
古いタイヤで、しかもrpmを抑えた状態で、さらに初乗りでこのタイムは悪くないし、各ドライバーとも良い仕事してくれました。期待できます。

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気になるエントリー状況ですが、50台の年間エントリー枠に対して、50台以上のエントリーが集まっているそうです。
昨年の年間エントリーチームの継続チームが優先され、その次に昨年のスポット参戦チーム、そして僕ら新規チームの順になるそうです。
なかなか狭き門のようですが、僕らは出来る事を出来るだけ進めて、2月5日の発表を待ちます。
(なんだか受験の合格発表みたいでドキドキしますね。)

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これからもAPRORTSフヂエンレーシングの活動にご期待ください!

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S耐チームの監督というお仕事

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こんにちは。

3月末のもてぎでの開幕に向けて、S耐参戦の準備に追いまくられている状態のワタクシです。
今までのローカルレースと違って、S耐は全日本格式(厳密には違うみたいですが)なので、まぁいろいろとやる事が多い。お金も掛かる!

正直に言うと、僕が目指しているのはシャシービルダーなので、レーシングチーム経営は全く興味ありませんでした。
ウチがVITAレースに出ているのも、未経験なドライバーがみるみるうちに上達していく様子にお付き合い出来るのが楽しい、その1点だし、K4GPは僕の実験場。
なので、メジャーレースに向かっていく気持ちは何処にもありませんでした。
が、しかし、2年間ウチで戦った米川選手の成長に伴い、彼の実力の伸び代をもっと見たい!という気持ちも出てきたし、APRORTSさんとのお話も凄いスピードで纏まって、あれよあれよという間に、僕はレーシングチームのマネージメントを仰せつかる事になった次第であります。
本当に人生は何が有るか判らないものです。

やるからには「イチバン」を目指す!

が僕のテーマなので、この「APRORSTフヂエンレーシング」の取り組みを通してマネージメントを学ばさせていただき、チームの能力を最大化して結果につなげられる人間を目指します。



以前からこのブログで書いてきましたが、現在の日本は自動車レースをやる環境は本当に厳しいものがあります。
日本だけでなく世界じゅうで一般的に自動車はHVやEVといったエネルギー効率の高い自動車が高く評価される流れの中で、自動車レースは大量のエネルギーを消費してスピードを求めますから、世間ずれしているのは事実。
だから、80年代や90年代と比較して自動車レースの広告媒体としての相対的価値は大きく低下しており、簡単にスポンサー獲得できる環境ではありません。
そのくせ、レーシングカーはどんどん高度化して何もかもがお金掛かる。
二重苦の中、各レーシングチームはあの手この手でスポンサーを獲得すべく努力しているのです。


と、いう経営環境下で如何に問題を克服してチームを成功に導くか?
これが僕の課題です。
相手にとって不足無し。やったろうじゃん!という気持ちです。
ニューカマーにしかできないアプローチもあるはずですから、何処かにチャンスはあります!

このブログで、これからチーム監督としての日記を逐次お伝えしていきますので、よろしくお願い致します。



フヂイ エンヂニアリング

3月7、8日鈴鹿サーキットファン感謝デーに出走します!

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おはようございます。

来月の7日と8日の鈴鹿サーキットファン感謝デー
「APRORTSフヂエンレーシング」のZ33が出走します。

公式の場に持って行くのは初めてですので、沢山の方にお会いできると楽しみにしています。
ファン感謝デーですから、無料で入場できます!
無料入場券は鈴鹿サーキットのホームページからダウンロードできます。

Zのスケジュールは、
3月7日(土) 8:20~9:20 公開テスト
         11:50~12:55 ピットウォーク
         17:00~18:00 トワイライトデモレース
3月8日(日) 12:05~13:10 ピットウォーク

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その他、詳しい情報は鈴鹿サーキットホームページへ。


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鈴鹿クラブマン第2戦、優勝!!

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日に日に暖かくなってきて鈴鹿界隈の桜もかなり色付いてきました。
今週末の天気予報は雨ですから、今のうちに桜を楽しんでおいたほうがイイかもしれません。

とか言っても、今のフヂエンは引っ越し真っ只中で、桜を愛でる余裕はございませんので、来年に取っておきますね。

29日に鈴鹿クラブマン第2戦が開催されました。
フヂエン レーシングからはもちろん、鈴木啓太がVITAクラス(CS クラブマンスポーツ)にエントリー。
開幕戦では速さの片鱗を見せたものの雨の決勝ではウェット路面が初めてだったので様子見走りで入賞は逃しました。(実は、土曜日の練習では、非公式ながらコースレコードタイムが出ていたんです。雨が降ったら失速しちゃった。)

で、満を持して挑んだ第2戦。
今回もまた前日までの暖かい陽射しは雲に隠れて、雨の予報。
啓太は、
「僕のせいや・・・、僕が雨男だからや・・・・」って朝からため息ついてネガティブモードに入っていましたが(笑)、
僕は「啓太だけに雨は降るんと違うやろ?みんな同じ。」と言ってみたけど、やっぱりテンション上がらないご様子。

でも、朝8時半からの予選は、ギリギリ雨粒は落ちてこずドライで走る事が出来ました。
ドライセットで、少し予選仕様にアジャストして、コースイン。
(啓太は、マシンセットについては、よほどバランス崩していない限り、何も言わずに走ってきます。なので、エンジニアとしては楽させてもらえるタイプのドライバーです。でも、あまり楽してると僕の腕が鈍るので、バランス重視で考えて進めています。)
10分間の予選では、予想通り、2014チャンピオン中里さんと啓太の一騎打ちの様相。
2人がレコードラインを通過すると1位が入れ替わるような状態です。
僕としては、雨の決勝でポールスタートだと、雨の経験の殆ど無い啓太はペースコントロール出来ないだろうから、2位スタートで中里さんの後で引っ張ってもらって、という展開を考えていました。

が、しかし、予選最終ラップで啓太がレコードラインを通過した時、場内放送が、
「1分29秒66!コースレコード!」
あれ、今のタイムって啓太?
僕の手元計測では「1分29秒5」、あちゃ~、やってもうた。
コースレコード出しよった。(汗)
もちろんポールポジション。

シリーズ参戦2戦目でポール獲りかぁ。
完全に予想外。
決勝のシミュレーションをやり直さなくては。

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12時からスタートする決勝レースの頃には完全に雨。
路面はバッチリキラキラのウェット路面です。
ウェット路面に苦手意識持ってる啓太は、人生終わった様な表情で、口からエクトプラズマ吐いている・・・。
そんな時に横のピットの上村さん(予選3位)がやってきて、
「雨のポールはホンマ怖いで~。後ろからミサイル突っ込んで来るから気ぃ付けなあかんで!」
と、不必要に啓太を脅して笑いながら去って行った・・・。
啓太も真に受けなくてイイのに、
「やっぱり雨のポールは危ないですよね。」
とガクブル状態。(笑)

「今日は予選でポール獲れて良かった良かった。コースレコードも出せたし。今日はやる事終わり!決勝はオマケや。順位落としてもかまわんから、壊さずに帰ってこい!」
となるべくリラックスできるように声かけて送り出しました。

開幕戦でのスタートでは、前のマシンにつられてタイミング外してしまったので、心配していたのですが、なんとか無事に良いタイミングでクラッチミートしてスタート成功!1位のままでショートカットに入って行きました。
「あちゃ~、1位はまずい!ペースコントロールを失敗して飛び出すかも!」
となるべく2位に下がって、後半で勝負かける展開を期待して西コースピットで待つ僕。

ですが、1周目が終わってストレートに戻ってきたら、航続を2秒以上離して帰ってきた!
2周目終わりには2.5秒。
2位の中里さんもそれ以上は逃げさせてはくれませんが、そもそもトップで逃げる展開は経験不足の啓太には荷が重い・・・。
と思ったけど、3周目、4周目と航続と差を広げて3秒前後になってからは、その差を固定化して、中里さんが近付けば啓太がペースアップして離す、そんな展開で11周目まで進み、11周目には周回遅れの処理の際に航続車が乱れたりして、結局は9秒(だったかな)ぶっちぎってゴール!

ありゃ、勝っちゃった。(滝汗)

終わってみれば、
ポールtoウィン
コースレコード
ファステスト

なんだか余裕の勝利みたいに見えますが、
当の本人は、全然そんな感じじゃなくて、予選前は青白い顔して緊張していたし、決勝前は「雨嫌や~」って魂抜けてた。(笑)
あと、周囲のオジ様ドライバー(主に上村さん)にイジり倒されて、「あまり速く走るとシバくぞ!年上を敬え!!」とか「雨のポールはホンマ怖いで」とか精神的に攻撃されていたので(爆)、全て真に受けて、
「やっぱり雨のポールって危ないんですよね?どうしたらいいですか?」と泣きそうな顔して聞いてきたり。
とてもじゃないけど、優勝とか意識できる状態ではありませんでした。

瞬間、瞬間を必死に走っていたら結果的に勝てた、という感じです。

とはいえ、今回の勝利は嬉しい驚きです。
昨年くらいから、啓太の類まれなスピードセンスには気付いていたので、上手く導いてあげれば才能を開花させれるなぁ、と思っていろいろやってきたのですが、こんなにすぐに勝利を味わえるとは意外です。

オンボードを見て、彼の速さの理由を探していますが、まだよく判りません。
ターンインしてからクリップ付近で切り足すクセとか、アクセルオンの領域で修正舵が多いとか、特徴はあります。
一緒に走っている他のドライバーに話を聞くと、どうやら、立ち上がりでパワーをかけた時にリヤタイヤが踏ん張り切れなくなりそうになるワケですが、その瞬間にフロントタイヤをススッと外に逃がして、破綻させずに走っている、つまり、縦にユラユラとドリフトしてるような感じみたいです。

本人にそれを聞いても、「?」という感じなので(笑)、意識してやっているワケではない様子です。
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とりあえず、良かった良かった。
次戦は5月の東コースです。
目指すは連勝。
頑張ります!!

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ルーチェのレストア

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ご無沙汰しております。

今回はルーチェのレストアをご紹介。
もう2年越しのお預かりになっているマツダ ルーチェ ロータリー。
大変長らくお待たせして本当にすみません。

ここに来て、フヂエン一丸となって作業を進めております。

外装のレストア作業は概ね完了したので、小部品のサンドブラスト&ペイント、そして内装部分のレストアに取り掛かっております。

若い従業員がアイデアひねって自作したサンドブラストキャビネット
(少し高さ合ってない?(笑))

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Before

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After

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内装部分は全ての部品を外して、サンディング&脱脂。
マスキングも大変。

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稼働し始めばかりのブルーノ製塗装ブースでペイント。

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という感じで急ピッチで作業が進んでおります。


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鈴鹿クラブマンレースRd.3 優勝!

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もう7月も終わりになってから5月のレースレポートしてすみません。

鈴鹿クラブマンレース第3戦
クラブマンスポーツクラス
#74 鈴木 啓太
予選 1位
決勝 1位





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予選ではコースレコードを0.5秒更新してポールポジションを獲得し、決勝レースでもペースコントロールしながらのポールtoフィニッシュ。
以前はイノシシみたいに全力で走る事しか出来なかった啓太ですが、最近は周囲のペースを見ながらタイヤの状態を把握してゴールまでベストなペースで走る事を考えられるようになってきました。
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マシンのセットアップとしては、路面温度とタイヤの状態に応じて前後バランスを少し調整する程度で、あまり難しい事はやっていません。
最近は僕が楽をする事を覚えて、「タイム出てるから良いじゃん」と新しいセットに挑戦せず怠ける傾向があるので、次戦からはもうちょっと真面目にエンジニアリングやります。
遅くなったら僕のせいです。
ご期待ください。

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