Quantcast
Channel: フヂイ エンヂニアリングの 自動車造りな日々
Viewing all articles
Browse latest Browse all 69

Sunameri、もうちょと作る事に。

$
0
0
こんにちは。
Sunameriの図面の整理と、部品サプライヤーさんへの納期調整、その他業務で、脳みそオーバークロック状態が続いていて、違う意味で「働き方改革 (副題:自分の限界に挑戦)」な状況です。
このままだと改元のお祝いは工場でやる事になりそうです。
まぁ、自分たちが作るものをどこかの誰かが待ってくれている状況は、レッドブルと同じくらい覚醒作用がありますので、じっくり真面目にコツコツ頑張ります。
昨晩、Sunameriのマネージメントチームで、
「クラウドファンディング、1ヶ月残して売り切れちゃったけど、どうしましょう?」ミーティングを行いました。
会議は紛糾し、罵詈雑言が飛び交い(全部嘘)、深夜1時を過ぎる長いものとなりました。(事実)
Sunameriはもともと、Tomiが趣味で作った電動のスケボーに試し乗りしてみたら思いのほか楽しくて、「これ、欲しい!」と思ったのですが、さすがにヘッドライトもウィンカーも無いスケボーでは日本の公道は走れないし、この年で警察の方と追いかけっこするのも恥ずかしいので、
「じゃあ、公道OKなの作ってしまえば良いよね。」
と、あまり深いことを考えずに開発着手したんです。
それから、いつもの様に、やりたい放題の設計して、製作にやたら手間の掛かる懲りすぎたモノになってしまいました。
本来、才能あるエンジニアは、シンプルかつ高機能に設計しますので、僕はまだまだ足りないという事を痛感しています。
作ってみて、いろんな方に試乗頂く中で、なかなかの評価をいただけるようになってきて、
「これって販売したら誰か買ってくれるかも?」
とワクワクしてきました。
そんな時に、フヂエンの持つ技術的な面白さに反して不甲斐ない内容の決算書に業を煮やして、取引銀行である三重銀行の担当者君「寺家くん」が、
「コレ、世に出しましょう!」と腕まくりして、彼の業務範囲を遥かに超えるサポートを開始、
さらに、ひょんな事から知り合った、アフリカへの青年海外協力隊から戻ってきたという、未知数の才能を感じさせる女性「カネゴン」が、
「私もこのプロジェクトに参加します!」
と、参画してくれる事に。
だんだんと集まってくる強力なメンバーを前に桃太郎みたいな気分になってきた僕は、
「よしやってみよう!」
という事で、クラウドファンディングに挑戦する事を決心しました。
その時に初めて原価計算してみたら、
「中国製の電動キックボードの10倍・・・・(滝汗)」
だめだこりゃ、な状況だったので、その後必死にコストダウンを図りましたが、「妥協したくないスイッチ」はONのままでしたので、結局大してコストダウンは叶わず、販売価格は35万円~という驚愕の価格に。
なので、クラウドファンディングをスタートした時も、
「まぁ、何台か売れたら嬉しいなぁ。」
と期待半分、諦め半分でした。
が、開けてびっくり、あれよあれよという間にオーダー頂いて、クラウドファンディングの期間を1ヶ月以上残して売り切れという意外な展開になりました。
ありがたいですし、驚いています。
そして、その後にいくつか実施した試乗会へイベントへの持込の中でも、
「こんな楽しい乗り物、他にないよ!」
とか
「これは欲しいヤツだ」
と、嬉しいコメントを多く頂いて、
「作るのメチャ大変だけど、もうちょっと作ってみるかぁ?」と考え始めました。
そして、冒頭の昨晩のミーティングに戻りますが、
異例の長さになったミーティングの結論は、
「あと10台、出してみよう!」
という事になりました。
僕らは今まで一品モノばかりを手掛けてきたので、一転突破というか、目の前にあるひとつのモノに集中して取り組めば良かったのですが、10台、20台となると、安定した高品質だったり、全体の工程と納期の管理、材料の在庫状況の把握など、今までとはちょっと違う難しさがたくさんあります。
そんな事で、僕の脳みそは連続オーバークロック記録を更新中なんです。
将来、スポーツカーを世に出す為には、コレは必要な「越えるべきハードル」と認識しているので、結構シンドイですが、頑張ります。
よろしくお願い致します。

↓Campfireサイト

Viewing all articles
Browse latest Browse all 69

Trending Articles