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Channel: フヂイ エンヂニアリングの 自動車造りな日々
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ランチア フルヴィアのオーバーホール

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フヂエンは、クルマ作りが本業ですが、物作りが得意なので、部品が入手が難しくなってきたクラシックカーのお客様の駆け込み寺としても頑張っています。

今日、紹介するのは、1973年式ランチア フルヴィア。ザガートデザインの美しいスタイリングのクルマです。
狭角V4のエンジンを縦置きでフロントドライブ、つまりFF。
まだ横置きトランスミッションのレイアウトが確立する前のクルマなので、なかなか挑戦的なレイアウトです。

イメージ 1


イメージ 2



今回は、エンジンとミッションのオーバーホールを行いました。
(「今回は」と言ってもバラしてから完成まで1年越しの作業になりました。)

イメージ 3

これが狭角V4。
変わってるでしょ?
ピストントップも斜めカットで、見た事ないカタチしています。
イタリア人は面白い事考えるなぁ。

オーナーさんが出来る限りの資料をご用意くださったので、かなり助かったのですが、それでも独特な設計ゆえに組んだ後で、「資料通りに組むとちょっとマズイぞ。」みたいな事が発覚したりして、ミッションは2回、エンジンは3回、バラしと組み立てを繰り返しました。(汗)
おかげさまで、今ではフルヴィアエンジンのマスターです。(笑)

イメージ 4



エンジンはかなり良くなりました。
バルブタイミングを僕の考えで取り直したのが上手く行ったみたいです。
ミッションはまだシフトフィールが良くないところもあったりして、まだ対策をしないといけない様子。

クラシックカーは、本調子に持っていくのは本当に大変。手間も時間もお金も掛かります。本当に余裕のある人にだけ許される優雅な遊びです。
僕もいつか240Zが欲しいのですが、まだまだそんな身分じゃないので、遠い夢ですねぇ。


フヂイ エンヂニアリング
http://fujii-engineering.com/

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